独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む
(さっきの言葉、冗談だって思いたいけどどうなんだろう。須和さんに相談しようかな)
そんなもやもやとした気持ちでいると、面会時刻終了が迫ってきたので、葵は腰を上げた。
「じゃあそろそろ帰ろうかな。明日、お昼過ぎにまた来るね」
「ああ、悪いな」
とその時、再びコンコンッと扉を叩く音がなる。
(こんな遅い時間に誰だろう?)
葵が扉を開けると、そこに立っていたのはスーツ姿の須和だった。
「須和さん!? お疲れ様です」
「葵ちゃんこんばんは。仕事が終わったから急いで来たんだけど、ギリギリになっちゃった」
「いえ、そんな。忙しいのにありがとうございます」
「おじさん体調は大丈夫かな?
もう時間だし一瞬だけ顔見たら出るから、葵ちゃん、一緒に帰らない?」
「はい……!」
年が明け、再び世間が日常を取り戻したころ、須和も仕事が忙しくなった。
連絡は毎日とってはいたものの、会うのは家に来たあの日以来である。
(今日は会えるなんて思ってなかったから、すごく嬉しい)
須和が利光と簡単な会話を交わしたあと、二人は並んで病院から出た。
「葵ちゃん、今からの予定は?」