独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む
「特に決まってないですよ。そのまま帰ろうかなって」

「それじゃ、今から一緒にご飯食べに行こうよ」

「!」

葵はすぐにその提案に乗ってしまいたかったのだが……がっくりと肩を落とす。

「須和さん、ごめんなさい……実はお父さんと一緒に病室で食べてしまったんです」

(やってしまった……)

「あぁ、そっか。それなら仕方ない。また今度にしよう」

「はい……」

(なんて最悪なの。なかなか会えないのにこんな絶好のチャンスを逃しちゃうなんて)

しょんぼりと落ち込む葵を見て、須和は考えを巡らせる。

「まだ一緒にいたいしなぁ…………あ、じゃあさ」

「え?」

「僕の家見たことなかったでしょ。遊びに来る?」

「!? 須和さんのお家に……?」

予想外の提案に、葵の鼓動が一気に速まる。

「うん、ちなみにこの敷地内のレジデンスだからすぐだよ」

(そうだったんだ、あのすごく高級そうな……!)

「僕は適当にご飯買って家で食べるから、葵ちゃんはくつろいでなよ。ね?」

「は、はい……!」

葵はコクコクと頷いて、行きたい意思を伝える。
その様子に、須和はいい提案をしたと満足げだ。

(須和さんのお家、すっごく気になる。けど……緊張してきた)
< 126 / 209 >

この作品をシェア

pagetop