独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む

(これからもっと色んな須和さんの一面を知っていくんだ)

そう考えるだけで、わくわくする。

色んな場所に二人で行って、美味しいものを食べて。
二人だけの時間を沢山沢山重ねて……なんて幸せなんだろう。

葵が微笑んでいると、ガチャッとリビングの扉が開かれる音が聞こえてきた。

「葵ちゃん、お待たせ」

「須和さん……!」

須和はシンプルな上下黒のスウェットで現れた。
完全なオフスタイルに、葵は思わず見入ってしまう。

「え? 何か変かな?」

「いや、全然変じゃないんですけど、すごく新鮮で!
今までシャツかスーツ姿しか見たことなかったし」

「そっか、言われてみれば。葵ちゃんの前ではカッコつけてたからな」

「えっ……」

「あ、今のは忘れて」

不自然にニコニコする須和に、葵の緊張も緩んでくる。

「こういうカジュアルな須和さんもカッコイイですね。なんでも似合うなんてずるいです」

思わず思ったことを口にすると、須和はグッと葵に顔を寄せた。

「今の可愛いかった。他の男には絶対に言っちゃだめだよ」

「ふふっ、言うわけないじゃないですか。私は須和さんしか……」

言いかけてハッとする。

「須和さんしか、何?」
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