独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む
至近距離で艶ややかに微笑まれ、葵の顔は真っ赤に染まる。

「……須和さんしか……好きじゃないから、です」

「嬉しい。僕も葵だけだよ」

「!」

初めて名前を呼び捨てにされて、嬉しいのと恥ずかしいので何も言えない。
そんな葵の耳元に須和は唇を寄せ、そっと囁いた。

「葵も言ってみて、“須和さん”じゃなくて名前で」

「……っ」

やわらかい唇が葵の熱くなった耳朶に触れ、背筋がぶるっと震える。

「あ……あの、柾さん……」

「うん、何? 葵」

「耳が、こそばいので待ってください」

葵の必死の訴えにも、須和は耳朶から唇を離してくれない。

「そっか、葵は耳弱いんだ。じゃあ、唇にしてあげるね」

「えっ、ん……っ」

息つく暇もなく首の裏を引き寄せられ、葵は深く唇を奪われた。
何度か須和とキスをしたことはあったけれど、こんなに官能的なキスは初めてでーー。
< 132 / 209 >

この作品をシェア

pagetop