独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む
「本当にそれだけ? 危害を加えられたりとかは?」

一瞬取り乱した梨々香の姿が蘇ってきて、葵は息を呑んだ。

すぐにその変化に気づいた須和は、苦し気な表情で彼女を抱きしめる。

「……っ」

「葵、ごめん。僕のせいで君に辛い思いをさせてた」

「そんな。柾さんは何も……私が言わなかったから」

須和は苦し気に黙ったまま、葵を抱きしめる力を強くする。
そんな須和の姿に葵も辛くなった。

自分はすぐに我慢して、一人で抱え込んで。
結果的に柾さんを傷つける羽目になってるーー。

「……これからは、何かあったら柾さんにすぐに相談します」

「うん、俺も葵を絶対に守るから」

須和は葵から体を離し、ゆっくりと視線を絡ませた。

「あいつをあんな風にしたのは、僕の責任が大きい。
面倒なことを避けるために、ずっと恋人のフリをしてきたから」
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