独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む
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「柾さん、今日は本当にびっくりした。ニッキーさんも何にも言ってなかったし……」

「あはは、ごめんね。ちょっと驚かせたいなって思ってさ」


2人はパーティが終わった後、須和がシンガポールに滞在する際は必ず宿泊している“コンラッド センテニアル シンガポール”にやって来た。

このホテルには宿泊者しか利用できない大型プールがある。
いつもの様に二人はそこにやってきて、デイベッドで隣り合って寝ころぶ。
シンガポールの夜景が一望できるうえに、夜はライトアップされてとても幻想的な雰囲気だ。

「ところで葵、さっきの男は誰?」

須和はずっと聞きたくて仕方なかった質問を葵に投げかけた。

「あ、えっと……ドバイの資産家で有名な方らしくて、シンガポールに遊びに来た時は必ずお店に寄っていってくれるの」

「それだけなのかな。やけに親し気だったけど……食事に行ったことは?」

「!」
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