エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
「それだと、あと二時間ぐらいか。あっ、はい、これ書けたよ。あと身分証だよね」
三雲先生から書き終えた申込書と運転免許証を受け取ると、そのふたつを見比べながら間違いがないかの確認をする。
それから新規の利用券を発行して、図書館の利用案内書と一緒に手渡した。すると、それを受け取った三雲先生の口が私の耳元に寄せられる。
「千菜ちゃんに話したいことがあるんだ。仕事が終わったら向かいにあるカフェに寄ってもらえないかな。待ってるから」
そう告げて、三雲先生はカウンターを離れた。
午後六時半を過ぎて仕事を終えた私は三雲先生に言われた通り、図書館の向かいにあるカフェへと向かった。
「千菜ちゃん、こっちだよ」
窓際の席で三雲先生が手をひらひらと振っている。駆け寄った私は三雲先生の向かいのイスに腰を下ろした。
「遅くなってしまってすみません」
「大丈夫だよ。何か飲む?」
「はい。えっと……ココアにします」
「了解」
私がメニュー表から飲み物を選ぶと、三雲先生が店員さんに声を掛けて注文してくれた。
「ごめんね。仕事終わりに寄ってもらって」
「いえ」
私は静かに首を横に振って答える。