エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
「貴利くん。千菜、お泊まりOKだから遠慮なくどうぞ」
「ちょっとママ!」
やっぱりきた。
余計な一言いらないから。それに、遠慮なくどうぞとかやめて!
焦る私をよそに貴利くんは母の言葉に含まれた意味をどうやら理解できなかったらしい。
「いえ。遠出はしないのでどこにも泊まりません。あまり遅くならないうちに千菜は家に帰しますので心配しないでください」
相変わらず真面目というか頭が固いというか。貴利くんらしい返答を残して、私たちは家を後にした。