エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
 私は飲んでもいいんだけど、貴利くんはもしかしたら呼び出しがあるかもしれないからと遠慮したので私もそれに合わせてアルコールはやめた。

 それにしても、母の手作りケーキを食べたのであまりお腹が空いていないと言っていたわりに貴利くんがボリュームのあるお肉を注文したので驚いた。

 どうやら、ここ最近はコンビニのおにぎりやカップラーメンなどが続いていたので、久しぶりにがっつりと食べたくなったそうだ。

 注文していた料理が到着すると、さっそく食べ始める。私のローストビーフ丼はさっぱりとしていて、でもジューシーさもあってとても美味しい。

 食べ進めていると、貴利くんの三元豚のステーキも気になって一切れだけ貰った。絶妙な焼き加減でこちらも美味しい。

 再び自分のローストビーフ丼を食べ進めていると、目の前で大きなお肉をぱくぱくと口に運んでいた貴利くんの動きがふと止まった。両手にナイフとフォークを持ったまま、お肉をじっと見つめている。


「どうしたの?」


 その様子が気になり声を掛けると、貴利くんが静かに口を開く。

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