別れたはずの御曹司は、ママとベビーを一途に愛して離さない
渚さんは私のことを「凛子」と呼ぶ。私はさすがに呼び捨てができなくて「渚さん」と呼んでいる。
「渚さん、今から野菜を切るから危ないですよ」
「かわいい顔して俺を見る凛子が悪い。凛子に触れたい欲求を抑えられなくなるじゃないか」
「渚さん」
「後で料理を作るのを手伝うから、ちょっとだけワガママにつきあってくれ」
渚さんが私の手から包丁を取り上げ、そっとまな板の上に置くとクルッと私を向き直させて自分の胸の方へと引き寄せた。
「やっぱりこうしてると落ち着くな」
渚さんは意外と甘えん坊だ。ストレートに愛情表現をしてくるし、こんな風にスキンシップをとってくることが多い。
その度に胸がドキドキして気持ちが高揚していく。
「凛子」
甘い声で私の名を呼ぶ。ふと頭上を見上げれば、そこには優しく微笑む渚さんの綺麗な顔があって頬が上気していく。
火照った頬を撫でられ唇にキスが落とされる。私はそっと目を閉じた。
優しい温もりに包まれるこんな日常が愛おしい。少し前までは想像もつかない世界が私の前に広がっている。
渚さんは私にとってかけがえのない存在へとなりつつある。
「渚さん、今から野菜を切るから危ないですよ」
「かわいい顔して俺を見る凛子が悪い。凛子に触れたい欲求を抑えられなくなるじゃないか」
「渚さん」
「後で料理を作るのを手伝うから、ちょっとだけワガママにつきあってくれ」
渚さんが私の手から包丁を取り上げ、そっとまな板の上に置くとクルッと私を向き直させて自分の胸の方へと引き寄せた。
「やっぱりこうしてると落ち着くな」
渚さんは意外と甘えん坊だ。ストレートに愛情表現をしてくるし、こんな風にスキンシップをとってくることが多い。
その度に胸がドキドキして気持ちが高揚していく。
「凛子」
甘い声で私の名を呼ぶ。ふと頭上を見上げれば、そこには優しく微笑む渚さんの綺麗な顔があって頬が上気していく。
火照った頬を撫でられ唇にキスが落とされる。私はそっと目を閉じた。
優しい温もりに包まれるこんな日常が愛おしい。少し前までは想像もつかない世界が私の前に広がっている。
渚さんは私にとってかけがえのない存在へとなりつつある。