別れたはずの御曹司は、ママとベビーを一途に愛して離さない
「俺、凛子ちゃんのこと尊敬してるし好きだよ」
と、シートベルトに手をかけたときだった。岬オーナーの優しい声色が耳に届いて、反射的に意識がそちらへと動く。バチッと宙で視線が交わった。こんな至近距離で面と向かって褒められるのはなんだか妙に恥ずかしい。
「あはは。岬オーナーにそんな風に言ってもらえて感激です。少しでも恩返しができるように……」
「そうじゃなくて、個人的に凛子ちゃんの支えになりたいと思っている。湊斗くんのことも含めて凛子ちゃんと向き合いたいんだ」
「え?」
お世辞とか励ましとか、そういう意味じゃなくて?
しどろもどろしてしまう。それでも、向けられたまなざしは真剣で逸らすことができない。まさかの告白。岬オーナーがそんな風に思ってくれていたなんてまったく予想外だ。
「凛子ちゃん」
「は、はい」
岬オーナーがふわりと笑い、私の頬を優しく撫でた。
「いきなりこんなこと言ってごめんね。でも俺、ずっと凛子ちゃんのことが好きだった。湊斗くんと凛子ちゃんのことを幸せにする自信がある。だから、ちょっと考えてみてくれない?」
ずっと仕事と子育てに追われてこんなシュチュエーションに遭遇することなんてなかったから、どう切り返していいか分からなくて戸惑う。
岬オーナーは優しいし仕事もできるし、カッコいいし気配り上手だし……きっと一緒にいたら絵に描いたような幸せな生活が待っているに違いない。
それでも、今の私には恋愛をしている余裕がない。それに私は──
未だに過去のあの瞬間から抜け出せてはいない。ふと頭に浮かんだ顔に胸が疼くのを感じた。
と、シートベルトに手をかけたときだった。岬オーナーの優しい声色が耳に届いて、反射的に意識がそちらへと動く。バチッと宙で視線が交わった。こんな至近距離で面と向かって褒められるのはなんだか妙に恥ずかしい。
「あはは。岬オーナーにそんな風に言ってもらえて感激です。少しでも恩返しができるように……」
「そうじゃなくて、個人的に凛子ちゃんの支えになりたいと思っている。湊斗くんのことも含めて凛子ちゃんと向き合いたいんだ」
「え?」
お世辞とか励ましとか、そういう意味じゃなくて?
しどろもどろしてしまう。それでも、向けられたまなざしは真剣で逸らすことができない。まさかの告白。岬オーナーがそんな風に思ってくれていたなんてまったく予想外だ。
「凛子ちゃん」
「は、はい」
岬オーナーがふわりと笑い、私の頬を優しく撫でた。
「いきなりこんなこと言ってごめんね。でも俺、ずっと凛子ちゃんのことが好きだった。湊斗くんと凛子ちゃんのことを幸せにする自信がある。だから、ちょっと考えてみてくれない?」
ずっと仕事と子育てに追われてこんなシュチュエーションに遭遇することなんてなかったから、どう切り返していいか分からなくて戸惑う。
岬オーナーは優しいし仕事もできるし、カッコいいし気配り上手だし……きっと一緒にいたら絵に描いたような幸せな生活が待っているに違いない。
それでも、今の私には恋愛をしている余裕がない。それに私は──
未だに過去のあの瞬間から抜け出せてはいない。ふと頭に浮かんだ顔に胸が疼くのを感じた。