御曹司とのかりそめ婚約事情~一夜を共にしたら、溺愛が加速しました~
「あ、そういえば、春海が高所恐怖症かどうか聞くの忘れてたな。高い所は平気か?」
「ええ、大丈夫です。って、そうじゃなくて! もう私、わけがわからなくて、いきなり緒方さんから逃げ出したり、目の前にこんな、こんな素敵なドレスがあって……」
混乱する私をクスクス笑って蓮さんは「よくドレスを見てくれ」とめくばせしてきた。
なんだろ、なにかあるのかな?
言われた通りに見てみると、キラキラと煌めくドレスの上に真っ赤なリボンがかけられた小さな箱がちょこんと置いてあるのに目が留まる。
「君にプレゼントするには、ネックレスよりもずっと意義のあるものだ。開けてみてくれないか?」
こくん、と頷き箱を手に取ってからゆっくりとリボンの結び目を解いていく。ドキドキしながらそっと箱を開けて見ると。
わ――。
声も出なかった。一瞬、息さえも止まっていたような気がする。
なぜなら、箱の中で緩やかなウェーブを描いた白銀の指輪が上品な輝きを放って美しく煌めいていたから。
「あ、あの……これは」
「俺のすべての誓いがこもったマリッジリングだ。後、この間ドレスの寸法を店で図っただろ? それで君に内緒でウェディングドレスも特注で作ってもらったんだ。あぁ、弁償のドレスはまた別にあるから安心してくれ」
店で、って……ポンヌフに行ったとき? 弁償のドレスはまた別にあるって、じゃあ二着も作ってもらったってこと?
呆然としていると、蓮さんがリングピローから指輪をそっと抜き取って私の左手を掬いあげ、薬指に唇を重ねた。
「ええ、大丈夫です。って、そうじゃなくて! もう私、わけがわからなくて、いきなり緒方さんから逃げ出したり、目の前にこんな、こんな素敵なドレスがあって……」
混乱する私をクスクス笑って蓮さんは「よくドレスを見てくれ」とめくばせしてきた。
なんだろ、なにかあるのかな?
言われた通りに見てみると、キラキラと煌めくドレスの上に真っ赤なリボンがかけられた小さな箱がちょこんと置いてあるのに目が留まる。
「君にプレゼントするには、ネックレスよりもずっと意義のあるものだ。開けてみてくれないか?」
こくん、と頷き箱を手に取ってからゆっくりとリボンの結び目を解いていく。ドキドキしながらそっと箱を開けて見ると。
わ――。
声も出なかった。一瞬、息さえも止まっていたような気がする。
なぜなら、箱の中で緩やかなウェーブを描いた白銀の指輪が上品な輝きを放って美しく煌めいていたから。
「あ、あの……これは」
「俺のすべての誓いがこもったマリッジリングだ。後、この間ドレスの寸法を店で図っただろ? それで君に内緒でウェディングドレスも特注で作ってもらったんだ。あぁ、弁償のドレスはまた別にあるから安心してくれ」
店で、って……ポンヌフに行ったとき? 弁償のドレスはまた別にあるって、じゃあ二着も作ってもらったってこと?
呆然としていると、蓮さんがリングピローから指輪をそっと抜き取って私の左手を掬いあげ、薬指に唇を重ねた。