御曹司とのかりそめ婚約事情~一夜を共にしたら、溺愛が加速しました~
そして週が明けて取材日当日――。

うーん、結局気の利いた格好できなかったなぁ。

ほんとにこんな感じで大丈夫かな……。

十七時の開始時間より少し早めに着いてしまったため、私はRozecのあるフロアの化粧室で身だしなみの最終チェックをしていた。

それにしても、Bisの料理が食べられるなんて! あ~楽しみすぎる!

レーススリーブがついた淡いピンクのワンピースを着た自分の顔をまじまじと見つめ、普段と違う自分の姿にワクワクと高揚感が湧いてきた。

仕事に行くときのメイクは控えめだけど、今回は参加者に紛れるため、顔立ちが華やかに見えるようなメイクもバッチリだ。肩下までの髪の毛もビジューのついた髪留めでアップにまとめてみた。

文英社も同じビル内にあるけれど、オフィスゾーンから上階は未知なる世界だ。新たな地を開拓したみたいで興奮と緊張が入り混じる。

婚活パーティーはラウンジを貸し切っていて特に司会者などはおらず、会場内に集った人たちで歓談しながらお酒をたしなみつつ、Bisの提供するケータリングを立食で楽しむという形式らしい。

受付を済ませ、ドキドキしながら会場へ足を踏みいれると、そこはまるでおとぎ話に出てくるような異世界が広がっていた。

わぁ、すごい!
< 9 / 123 >

この作品をシェア

pagetop