まだ君に出会うまで、



ある日、クラスに転校生が来た
周りできゃっきゃっと騒ぎ出して
「イケメンかな?」「可愛い子かな?」
っと妄想して盛り上がっている。
ほんとにバカバカしい、

転校生の名は
雨宮 龍
みんなが言うにはかなりのイケメンらしい。
運が悪く雨宮は私の隣の席だった。
少女マンガによく出てくるながれだ、

みんなが良くても私はとうてい嫌だ。
「ねぇ、君の名前は?」
何この人? 私に喋りかけてくるの?
「加藤沙耶ですけど、?」
相手にするのがすごくめんどくさい。
「じゃあ沙耶ちゃんね!よろしく!」
「はぁ、どうも、」
いきなり、し、下の名前?
この人距離感どうなってるの?
このままじゃ頭おかしくなりそう。
早く席替えしたいなぁ、
雨宮は休み時間も放課後も常に引っ付いてくる。
一人でいる時間が無くなっちゃうし、ほかの女子からの視線が集まってめんどくさい、
さすがにたえられなくなった
「ねぇあんまりさ、引っ付いて来ないでよ」
「え〜別に良くない?俺沙耶ちゃんのこともっとしりたいんだもん」
知りたいだなんて、こんな取り柄もない私の何が知りたいわけ?

今日で全てが狂いそうです。
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