14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~

 リラと合流した愛人は、同じランチを注文した。


「悪かったな。急に来て…俺なんか合流して」
「い、いえ…。一人で食べていたので、誰かと一緒に食べるのは楽しいです」
「そう言ってもらえると、心が軽くなるな」


 注文したランチが届いて。
 愛人も食べ始めた。


「ランチなんて…どのくらいぶりかな…」

 少し寂しげな目をした愛人。

「副社長はいつも、お昼はどうなさっているのですか? 」
「お昼はあんまり食べないから」
「そうなんですか? 」
「いつも、仕事が押してて。気づいたらお昼なんて過ぎていて、珈琲でも飲んでおけばいいかなって。それで済ませていたから」

 ゆっくりと食べている愛人。


 男の人って、もっとガツガツ食べるイメージだったけど。
 とっても上品に食べるんだ。
 食べている姿も素敵…。
 どうして、私なんかに…。

 愛人を見ていたリラはちょっとだけ、どこかで引け目を感じた。


「お昼ご飯って、食べると美味しいんだな」

 ちょっとだけ笑って愛人が言った。

 その笑顔は、どこか悲しそうで…
 でも久しぶりに笑ったようにも思える笑顔だった。


 特に会話が弾むわけでもなく、ボソボソと話しているリラと愛人。



 食べ終わって会計になると。

「俺、出しておくから」

 と愛人が言った。

「いいえ、そんな事できません」
「いいって、俺。あんたの邪魔したし」

 
 そう言ってカードでサッと支払いを済ませた愛人。



「ご馳走様でした。ごめんなさい、気を使わせてしまって」

 お店を出たリラが言った。

「気を使ってなんかないから、気にするな」

 シレっと言って、先に歩いてゆく愛人。

 そんな愛人の後を着いてゆくリラ。

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