14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~

 そんな生活をしている時。
 愛人はほんの気まぐれで、竜夜との親子鑑定をして見た。
 竜夜の血液型が知りたいのもあり、どうせ親子ではないけどと軽い気持ちで行った親子鑑定。

 その結果。
 竜夜と愛人は実の親子であると証明された。
 血液型はAB型で愛人と同じだった。


 その結果をみた愛人は、驚く半面どこか納得していた。
 
 母親は…あの夢の人だろうか?

 ぼんやりと思っていた愛人。

 
 竜夜と2人で生きてゆくと決めて、愛人は背中に龍の彫り物を彫った。
 誰とも恋愛も結婚もしない…そう決めて…。


 しかし。

 リラが来てから、その気持ちがぐらつき始めている事に愛人は気づいていた。



 スケッチブックを閉じて、愛人は両手を見つめた。
 ぼんやりと見える両手…。

「無理だよな。俺なんかが…」

 
 
 ピンポーン。
 チャイムの音がした。




 愛人は部屋から出てきて、リビングにあるモニターを見た。
 
 モニターには萌が写っていた。


「なんで…父さんが? 」


 テーブルには夕飯の準備が並んでいる。


「お父さん、お客さん? 」
「ああ」

「僕とお姉ちゃん、お部屋に行っているから。あがってもらっていいよ」

 そう言って、竜夜はリラの手を引いて自分の部屋に行った。


 愛人は施錠をあけ萌を家にいれた。
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