14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
「やっぱり嫌か? 俺となんて…」
「いえ、違います。ちょっと、びっくりしてしまっただけです。考えもしない事でしたので」
「じゃあ、いいか? 結婚式」
「…はい…2人だけならいいですよ。でも、竜夜君は参列させてあげて下さい。お父さんの晴れ姿を、見たいと思うので」
「ああ、そうだな」
話しが決まり。
愛人はオフィスビルにあるホテルに問い合わせ、急であるがあさっての日曜日に式場を予約できないか問い合わせた。
今はシーズンオフで余裕があり、式場はすぐに予約できた。
チャペルで家族だけの地味婚だからと話すと、スタッフでお祝いさせてほしいと言われた。
予約が出来た事から、愛人はさっそく詳細を決めるためにホテルに向かった。
リラは愛人に任せると言って先に帰って夕飯の準備をしていると言った。
一人ホテルにやって来た愛人は、係の人と打ち合わせを始めた。
ウェディングドレスは露出の少ないタイプで、背中の開いていない、首元までレースで隠れている可愛いデザインで一番高いドレスを頼んで買取りにしてもらった。
ヘッドドレスと頭に飾るティアラは、最高級のティアラで数千万のダイヤが使われているティアラを選んでそれも買い取る事にした。
結婚指輪は仮の物で後日特注することに決めた。
式の後にケーキカットはしたいと言って、特注のケーキを作ってもらい、カットの後家族で食べきれるくらいの大きさにお願いしたことから、テナントにある有名洋菓子店のパティシエが、腕によりをかけて最高のケーキを作ってくれる事になった。
地味婚と言いながらもトータル1億円以上。
2人だけの…契約結婚の式とは思えないくらいのとても贅沢な結婚式になってしまった。
それでも愛人はとても満足している。
諦めていたことが叶ってゆく喜びの方が大きくて。
その為に使うお金に悔いはないと思っていた。