14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
「貴方の優秀な弟に感謝する事ね」
「え? 愛人の事か? 」
「そうよ。忙しい仕事の合間に、会いに来てくれたの。兄貴と別れないでくれってね」
「あいつ…そんな事を? どうして…」
「子供には、両親がいる事が一番幸せだからって言っていたわ。それに、貴方の事をものすごく誉めていたわ。とっても優しくて、兄弟の中でも一番頼りになる兄貴だから。愛する気持ちが強くて、嫉妬しやすいけど。悪気は全くないからって言っていたわ。そして、自分の事は兄貴が原因じゃないから誤解しないでくれってすごく念を押していたわよ」
愛人が…そんな事を…。
俺に会っても、いつもシレっとして「兄貴と関わりたくないから」って言うのに…。
優愛は込みあがる想いで胸がいっぱいになった…。
「あんなに優しい弟、世界中探してもいないかもしれないわね」
「ああ、そうだな。今更気が付くなんて、俺…愛人と双子なのに…見る目ないよ…」
「そんな事ないんじゃない? 近すぎて、分からない事もあると思うから」
「そうだな…」
笑いながら、優樹菜は窓際に歩み寄った。
「全く。いつも言っているじゃない、洗濯物はちゃんと広げて干してって。クシャクシャよ」
干してある洗濯物を見て、優樹菜が少し怒った顔をして見せた。
「ご、ごめん…俺、家事は苦手だから…」
「少し、愛人さんに教えてもらったら? 」
いたずらっぽく笑って、優樹菜は洗濯物を干し始めた。
優里亜はリビングに置いてあるおもちゃで遊び始めた。
「離婚の話は白紙にするから、安心して」
洗濯物を干しながら、優樹菜が言った。
「本当か? 許してくれるのか? 」
「もういいわ。愛人さんが、随分優しい顔になってくれていたから。安心したし」
「そうだな。愛人、随分変わったよ。きっと…心から愛する人が、いるからだと思うよ」
「そうね」
洗濯物を干しながら笑っている優樹菜。
どうやら優愛と優樹菜は元のさやに納まったようだ。
一安心。