極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~

「……子供扱い」

さらにむくれてみせながらも、それが――嫌じゃなかった。

白井さんと店で出すお菓子の打ち合わせをする。
古渡さんは機械の試運転で淹れたコーヒーを飲んでそれを見ていた。

「あ、そうだ。
この店専用に苺農家を買ってきた」

「は?」

「あと、牧場に養鶏場だろ?
それに小麦農家。
俺はそれくらいしか思いつかなかったんだが、他に必要なものはあるか?」

結婚生活も一ヶ月半を過ぎ、少しは古渡さんの感覚に慣れてきたとはいえ、さすがにこれは意味がわからない。
白井さんも笑顔のままフリーズしているし。

「……あの。
さすがに、農家だとか牧場だとかの規模で、消費しませんから……」

「いや、素材は厳選したものの方がいいだろ?」

俺、偉いだろ? って顔で、古渡さんは褒められるのをいまかいまかと待っている。
これは、古渡さんとしては私を喜ばそうとしてやっているのだ。
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