極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
古渡さんの様子からして、なにかあってはいけない人が住んでいるのだけはわかった。
間違って入ってしまえるような場所ではなさそうだが、それでも気をつけておこう。
「ん、じゃあ俺は行ってくる。
なにかあったら遠慮なく連絡しろ」
「わかりました」
盛実さんの差しだすジャケットに、彼が袖を通す。
「俺がいないからって淋しがるなよ」
傍で腰を屈めた彼の手が、私の顔に触れる。
なにを、とか思っている間に顔が近づいてきた。
「それは契約違反です」
「……行ってきますのキスは、ただの挨拶だろ」
唇が私の手のひらに遮られ、彼が目を開ける。
眼鏡の奥から子供みたいにジト目で睨まれたって、契約違反は契約違反だ。
「してもいいですけど、速攻契約破棄で離婚ですが?」
「……それは困る」
怒ってさらに迫ってくるのかと思ったけれど、彼はニヤリと愉しそうに唇の端を僅かに上げ、私から離れた。
間違って入ってしまえるような場所ではなさそうだが、それでも気をつけておこう。
「ん、じゃあ俺は行ってくる。
なにかあったら遠慮なく連絡しろ」
「わかりました」
盛実さんの差しだすジャケットに、彼が袖を通す。
「俺がいないからって淋しがるなよ」
傍で腰を屈めた彼の手が、私の顔に触れる。
なにを、とか思っている間に顔が近づいてきた。
「それは契約違反です」
「……行ってきますのキスは、ただの挨拶だろ」
唇が私の手のひらに遮られ、彼が目を開ける。
眼鏡の奥から子供みたいにジト目で睨まれたって、契約違反は契約違反だ。
「してもいいですけど、速攻契約破棄で離婚ですが?」
「……それは困る」
怒ってさらに迫ってくるのかと思ったけれど、彼はニヤリと愉しそうに唇の端を僅かに上げ、私から離れた。