極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「でも、本当によく似合っている。
そのドレスにして正解だな」

「そう、ですかね……。
転ばないかヒヤヒヤですよ」

オフショルダーで背中編み上げのプリンセスラインドレスは可愛いが、……トレーンが。
今日の挙式はよくある、式場付属のなんちゃって教会ではなく、戦前から続く本物の教会でおこなわれる。
建物も重厚で広く、それにあわせてドレスのトレーンがとても長いのだ。

「大丈夫だろ、それくらい」

なんて他人事のように言っている古渡さんは、正統派の黒のタキシードだ。
それが嫌みなく似合うあたり、本当にイケメンなんだと思う。
ちなみに、タキシードもこのドレスも、フルオーダーした。
さらにお義母さんから譲られ、リメイクされたティアラにはダイヤが五十個も付いていて……ううん、もう考えない。

「そろそろ時間だな。
じゃ、先に行ってる」

ひらひらと手を振りながら古渡さんは控え室を出ていった。
すぐに係の方が私を迎えに来る。

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