極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「なんだ、そんなことか。
……盛実、店の菓子を全部、買ってこい」

「かしこまりました」

「えっ、ちょっと待ってください!」

ギアを入れ替え、盛実さんがバックに入る。
店の前の駐車場に停め直すようだ。

「全部、なんて食べきれないのでいりません。
自分で行って、選んではいけませんか」

「わかった、俺も行く」

車が停まり、古渡さんも一緒についてくる。
店の中にはちょうど、お客はひとりもいなかった。

「うわっ、美味しそう!」

こぢんまりとした店ながら、ショーケースの中にはキラキラと宝石のように輝くケーキが並んでいる。

「どうしよう、選べない……」

王道のショートケーキも、オペラだって、この店オリジナルだろうオレンジショコラも食べたい。
食べて、研究したい。
しかし残念なことに、私のお腹にはそれだけの容量がないのだ。

「だから全部、買えばいいだろ。
……すみません……」

「だから!」

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