極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「内装はもちろん、俺の会社で請け負った。
澪音に気に入ってもらえるように頑張ったつもりだが、どうだ?」

「そう、ですね……」

ショーケースは普通のケーキ店のように棚になったものではなく、まるで宝石店のようになっていた。
ダークブラウンと深いワインレッドを基調にした店内、間接照明で少し暗めだが、それが高級感を引き出す。
こんな、上等なアンティークショップのような店を喜ばない女子なんているのだろうか。
少なくとも、悔しいが私の好みど真ん中だ。

「とても気に入りました。
ありがとうございます」

いきなり店とか困る!
とか思っていたが、こんな店内を見せられてテンションが上がらないわけがない。
緩みそうになる顔を必死に引き締めて答える。

「そうか!
澪音の店だからな、俺がデザインしたんだ。
気に入ってもらえてよかった!」

「え?」

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