大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
吉原に向かったあの日。
ふたりの顔を見ると決心が鈍りそうだった私は、あえて夜中に家を出た。
朝起きて私がいなくなっているのに気づいて、愕然としたのかもしれないと思い声をかけると、ようやく貫一はうなずいた。
「貫一くん。お土産があるんだ。姉さまと一緒に食べて待っててくれないかな?」
敏正さんは手土産に持ってきたカステラのほかに、背広のポケットからキャラメルを出した。
ふたりのために準備してくれたのかもしれない。
キャラメルは高価な上、煙草の代用品という売られ方をしているため、ほとんど口にした経験がない。
けれども以前いただいて食したときに目を輝かせていたので、貫一も大好きなはずだ。
「わぁ、ありがとう!」
キャラメルの箱を手にした貫一はキラキラした笑顔を見せる。
敏正さんは妹さんがいるせいか、子供の扱いがうまいようだ。
ふたりの顔を見ると決心が鈍りそうだった私は、あえて夜中に家を出た。
朝起きて私がいなくなっているのに気づいて、愕然としたのかもしれないと思い声をかけると、ようやく貫一はうなずいた。
「貫一くん。お土産があるんだ。姉さまと一緒に食べて待っててくれないかな?」
敏正さんは手土産に持ってきたカステラのほかに、背広のポケットからキャラメルを出した。
ふたりのために準備してくれたのかもしれない。
キャラメルは高価な上、煙草の代用品という売られ方をしているため、ほとんど口にした経験がない。
けれども以前いただいて食したときに目を輝かせていたので、貫一も大好きなはずだ。
「わぁ、ありがとう!」
キャラメルの箱を手にした貫一はキラキラした笑顔を見せる。
敏正さんは妹さんがいるせいか、子供の扱いがうまいようだ。