大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
そういう意外な発言に、私がいちいち胸を高鳴らせているのに彼は気づいているのだろうか。
あんぱんをひとつ食べ終わった頃、家に到着した。
お世話になった運転手にもあんぱんを持たせようとすると、固辞されてしまった。
すると、大笑いした敏正さんが「妻の感謝の気持ちだ」と後押ししてくれた。
〝妻〟というのがなんともくすぐったい。
でも、こんなに優しい敏正さんの妻になれて感無量だ。
たとえこれが政略結婚だとしても。
「おかえりなさいませ」
満面の笑みを浮かべる春江さんが私たちを出迎えてくれた。
「うん。郁子が疲れているから、風呂を頼む」
「かしこまりました。このたびはおめでとうございます」
「ありがとう。春江、これからも俺と郁子を頼むよ」
「もちろんです」
春江さんは心なしかいつもより声が弾んでいる。
それが私たちの結婚への祝福の証だと感じられて、胸が温かくなった。
あんぱんをひとつ食べ終わった頃、家に到着した。
お世話になった運転手にもあんぱんを持たせようとすると、固辞されてしまった。
すると、大笑いした敏正さんが「妻の感謝の気持ちだ」と後押ししてくれた。
〝妻〟というのがなんともくすぐったい。
でも、こんなに優しい敏正さんの妻になれて感無量だ。
たとえこれが政略結婚だとしても。
「おかえりなさいませ」
満面の笑みを浮かべる春江さんが私たちを出迎えてくれた。
「うん。郁子が疲れているから、風呂を頼む」
「かしこまりました。このたびはおめでとうございます」
「ありがとう。春江、これからも俺と郁子を頼むよ」
「もちろんです」
春江さんは心なしかいつもより声が弾んでいる。
それが私たちの結婚への祝福の証だと感じられて、胸が温かくなった。