大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
まず味噌汁に手をつけるのはいつもの習慣。
今日は玉ねぎと油揚げが入っている。
「これは郁子が作ったな?」
「どうして毎日当てられるんですか?」
間違っていたためしがない。
「それは、愛の力だろう?」
彼はサラリと口にしたけれど、私はドキッとして目が泳ぐ。
愛の力、か。
そうだとしたらうれしい。
「それで、三谷商店なんだが」
椀を膳に置いた彼は、真顔に戻って話し始めた。
「はい」
「やはり建築費用はかなり上乗せされて、ありえない金額になっていた。間に入った男と建設会社の癒着を証明しようと孝義さんに動いてもらっていたんだが、逃げられてしまいそこまでは行きつかなかった。申し訳ない」
「い、いえっ。敏正さんに間に入っていただかなかったら、どうなっていたことか」
正直な気持ちを伝えると、彼は神妙な面持ちでうなずいている。
「過剰に支払っていた分は返還させた。それと……」
今日は玉ねぎと油揚げが入っている。
「これは郁子が作ったな?」
「どうして毎日当てられるんですか?」
間違っていたためしがない。
「それは、愛の力だろう?」
彼はサラリと口にしたけれど、私はドキッとして目が泳ぐ。
愛の力、か。
そうだとしたらうれしい。
「それで、三谷商店なんだが」
椀を膳に置いた彼は、真顔に戻って話し始めた。
「はい」
「やはり建築費用はかなり上乗せされて、ありえない金額になっていた。間に入った男と建設会社の癒着を証明しようと孝義さんに動いてもらっていたんだが、逃げられてしまいそこまでは行きつかなかった。申し訳ない」
「い、いえっ。敏正さんに間に入っていただかなかったら、どうなっていたことか」
正直な気持ちを伝えると、彼は神妙な面持ちでうなずいている。
「過剰に支払っていた分は返還させた。それと……」