大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
いまだに触れてこない彼にいつか別れを切り出されるのではないかと、びくびくしていたからなおさらだ。
「はい」
私は笑顔を作り、再び箸を手にした。
「今後の商売については、今、話し合いをしている。まずは、どうにも経理関係がどんぶりだから、そこをてこ入れして今の取引を正常化するところから始めようと思う」
「はい。お任せします」
「うん。いずれは総合商社にできないかと考えていて……」
「総合商社?」
そんな大きな野望があるの?
「あぁ。戦後、世間では物価が下がると予測されていたが、世界の輸出先から情報を集め、俺は高騰すると読んだ。それで、紡績に関する製品以外にもいろいろ買い付けに走ったんだ。結果、高騰して莫大なもうけを出した」
以前、『新しい仕事に挑戦していかなければ津田紡績の発展はない』と話していたけれど、すでに実践しているとは。
しかも、入社してまだ数年の敏正さんが動いたの?
「はい」
私は笑顔を作り、再び箸を手にした。
「今後の商売については、今、話し合いをしている。まずは、どうにも経理関係がどんぶりだから、そこをてこ入れして今の取引を正常化するところから始めようと思う」
「はい。お任せします」
「うん。いずれは総合商社にできないかと考えていて……」
「総合商社?」
そんな大きな野望があるの?
「あぁ。戦後、世間では物価が下がると予測されていたが、世界の輸出先から情報を集め、俺は高騰すると読んだ。それで、紡績に関する製品以外にもいろいろ買い付けに走ったんだ。結果、高騰して莫大なもうけを出した」
以前、『新しい仕事に挑戦していかなければ津田紡績の発展はない』と話していたけれど、すでに実践しているとは。
しかも、入社してまだ数年の敏正さんが動いたの?