大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「それは女中の仕事ですか?」
「難しいことはいいじゃない。敏正さんにも私にも、春江さんは必要なの」
畳をほうきで掃きながら伝えると、彼女はうれしそうに微笑み、床の間を拭き始める。
「ありがとうございます。子には恵まれませんでしたけど、津田家にお仕えできて本当によかった」
感慨深い様子で話すので、私も胸が熱くなった。
午後からは銀座にお出かけ。算術の新しい本を購入したいのと、敏正さんに感謝を込めてなにか贈り物をしたいと思ったからだ。
給料はいらないと固辞していたのに、給料日に「これはこづかいだ」と敏正さんに二十圓ほど握らされたのだ。
初めていただいた〝こづかい〟という名の給料で、敏正さんに感謝の気持ちを示したいと思った。
「うわー、これ素敵」
敏正さんへの贈り物を見ていたはずなのに、どうしてもきらきら光るガラス製品に目を奪われる。
「難しいことはいいじゃない。敏正さんにも私にも、春江さんは必要なの」
畳をほうきで掃きながら伝えると、彼女はうれしそうに微笑み、床の間を拭き始める。
「ありがとうございます。子には恵まれませんでしたけど、津田家にお仕えできて本当によかった」
感慨深い様子で話すので、私も胸が熱くなった。
午後からは銀座にお出かけ。算術の新しい本を購入したいのと、敏正さんに感謝を込めてなにか贈り物をしたいと思ったからだ。
給料はいらないと固辞していたのに、給料日に「これはこづかいだ」と敏正さんに二十圓ほど握らされたのだ。
初めていただいた〝こづかい〟という名の給料で、敏正さんに感謝の気持ちを示したいと思った。
「うわー、これ素敵」
敏正さんへの贈り物を見ていたはずなのに、どうしてもきらきら光るガラス製品に目を奪われる。