大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
春江さんと一緒に四苦八苦したカレーライスはとてもうまくできて、敏正さんはパクパク口に運ぶ。
「うん。先日孝義さんと一緒に浅草で食べたんだが、その店の味にも劣らないよ」
「ありがとうございます」
褒められているのに〝浅草〟という言葉に反応して、顔がこわばる。
吉原は浅草にあるし、その周辺も有名な花街だ。
気にしないようにしようと思っても、心が勝手に反応する。
黙ってカレーライスを口に運んでいると、玄関の戸をドンドン叩く音が聞こえてきて、敏正さんが腰を上げた。
「なにごとだ」
彼が部屋を出ていく前に春江さんが対応している声が聞こえてくる。
「敏正さま!」
そして彼女は焦った様子で敏正さんを呼んだ。
私も敏正さんに続いて玄関に向かうと、訪ねて来たのは一橋さんだった。
「そんなに焦って、どうしたんです?」
「うん。先日孝義さんと一緒に浅草で食べたんだが、その店の味にも劣らないよ」
「ありがとうございます」
褒められているのに〝浅草〟という言葉に反応して、顔がこわばる。
吉原は浅草にあるし、その周辺も有名な花街だ。
気にしないようにしようと思っても、心が勝手に反応する。
黙ってカレーライスを口に運んでいると、玄関の戸をドンドン叩く音が聞こえてきて、敏正さんが腰を上げた。
「なにごとだ」
彼が部屋を出ていく前に春江さんが対応している声が聞こえてくる。
「敏正さま!」
そして彼女は焦った様子で敏正さんを呼んだ。
私も敏正さんに続いて玄関に向かうと、訪ねて来たのは一橋さんだった。
「そんなに焦って、どうしたんです?」