大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「……そう、ね。春江さん、今日はもういいわ。春江さんもたまには休憩して」
「そういうわけにはまいりません。郁子さまのお体も心配ですし。なにかあったら声をかけてくださいね」
彼女に障子を開けられなくてよかった。きっと真っ赤な目をしている。
それからしばらくすると、どうやら敏正さんが帰ってきたようだ。
彼は今日も仕事なので着替えに来たのかもしれない。
「郁子」
廊下から小声で名を呼ばれたものの、ギュッと目を閉じて寝たふりをする。
すると彼はそーっと入ってきて、私の枕もとに座った。
「ごめんな。体調が悪かったなんて気づかなくて。そういえば昨日少し変だったもんな」
体調が悪いと訴えれば行かないでくれたの?
ううん、折檻を受けて最悪亡くなってしまうかもしれない大切な人を、放っておけないわよね。
でも、私はあなたの妻なの!
落胆と反発心でいっぱいになりながら、心の中で叫ぶ。
「そういうわけにはまいりません。郁子さまのお体も心配ですし。なにかあったら声をかけてくださいね」
彼女に障子を開けられなくてよかった。きっと真っ赤な目をしている。
それからしばらくすると、どうやら敏正さんが帰ってきたようだ。
彼は今日も仕事なので着替えに来たのかもしれない。
「郁子」
廊下から小声で名を呼ばれたものの、ギュッと目を閉じて寝たふりをする。
すると彼はそーっと入ってきて、私の枕もとに座った。
「ごめんな。体調が悪かったなんて気づかなくて。そういえば昨日少し変だったもんな」
体調が悪いと訴えれば行かないでくれたの?
ううん、折檻を受けて最悪亡くなってしまうかもしれない大切な人を、放っておけないわよね。
でも、私はあなたの妻なの!
落胆と反発心でいっぱいになりながら、心の中で叫ぶ。