大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
そもそも敏正さんが稼いだお金だし、和男さんには秘密でこっそり出してあげていた彼の優しさに感動すら覚えているのに。
「あははは。切れ者の次期社長も奥さんには頭が上がらないとは」
「ええっ!」
一橋さんの発言に目が点になる。
「上がらないなぁ。嫌われたくないからね」
クスクス笑う敏正さんは私の手をそっと握る。
「き、嫌うだなんてそんな。ありえません!」
私がムキになって言うと、一橋さんが口を挟む。
「菊乃と和男くんの純愛を見たばかりでお腹がいっぱいなんです。これ以上の戯れは家にお戻りになってからにしてください」
た、戯れ?
恥ずかしすぎて、顔から火が出そうだ。
けれども、つい数時間前まで凍っていた心がぽかぽかと温かくなっているのに気づいて、笑みがこぼれた。
家まで送ってくれた一橋さんは、運転手とともに去っていった。
「あははは。切れ者の次期社長も奥さんには頭が上がらないとは」
「ええっ!」
一橋さんの発言に目が点になる。
「上がらないなぁ。嫌われたくないからね」
クスクス笑う敏正さんは私の手をそっと握る。
「き、嫌うだなんてそんな。ありえません!」
私がムキになって言うと、一橋さんが口を挟む。
「菊乃と和男くんの純愛を見たばかりでお腹がいっぱいなんです。これ以上の戯れは家にお戻りになってからにしてください」
た、戯れ?
恥ずかしすぎて、顔から火が出そうだ。
けれども、つい数時間前まで凍っていた心がぽかぽかと温かくなっているのに気づいて、笑みがこぼれた。
家まで送ってくれた一橋さんは、運転手とともに去っていった。