大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
強い愛の告白とともに再び唇が重なると、幸せの涙がこぼれそうになる。

きっと、偶然出会っただけの私たちが想いを通じ合わせられたのは奇跡だ。

菊乃さんと和男さんの切ない再会を見たばかりだからか、感情が高ぶりすぎて胸が苦しい。


「敏正、さん……」
「どうした、郁子?」
「わ、私……こんなに幸せでいいのでしょうか」


本音を漏らせば、彼の目が大きくなり、そしてそのあと弓なりに細くなった。


「俺も幸せだ。愛し尽くすから覚悟しろ」
「あぁっ」


それから彼は私の襟元を一気にはだけさせ、あらわになった胸に舌を這わせながら、着物の裾から大きくて少しごつごつした手を入れてきた。

荒々しく、どこか焦るような行為は、私の全身を真っ赤に染めていく。

いつの間にか帯が解かれ、恥ずかしさのあまりうつぶせになると、背中に何度も口づけされて、それだけで体がビクッと震える。


「逃がさないよ。俺だけの女だ」


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