大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「気に入ってなんて……。ただ、私がなにをしでかすかわからないからハラハラされているんですよ、きっと」
「あははは。それもあるかもしれませんね。子爵令嬢が頬に泡をつけて洗濯など、聞いたことがありませんもの。郁子さま、今度は着物の袖が濡れていますよ」
「あ!」
どうやら洗濯に夢中になりすぎて、新たな洗濯物を出してしまったらしい。
「私から見ても愛らしいお嬢さまですから、敏正さまはなおさらでしょう」
「あ、愛らしくは、ないかと」
自分の不器用さに笑いながら、春江さんに促されて着物を替えに部屋に戻った。
その晩。敏正さんが帰宅したのは少し早めの十八時だった。
「郁子、話がある。片づけは春江に頼んで二階の俺の部屋に来てほしい」
夕食を一緒に取ったあと膳を片付け始めると、難しい顔をした敏正さんが私を呼ぶ。
「承知しました」
「あははは。それもあるかもしれませんね。子爵令嬢が頬に泡をつけて洗濯など、聞いたことがありませんもの。郁子さま、今度は着物の袖が濡れていますよ」
「あ!」
どうやら洗濯に夢中になりすぎて、新たな洗濯物を出してしまったらしい。
「私から見ても愛らしいお嬢さまですから、敏正さまはなおさらでしょう」
「あ、愛らしくは、ないかと」
自分の不器用さに笑いながら、春江さんに促されて着物を替えに部屋に戻った。
その晩。敏正さんが帰宅したのは少し早めの十八時だった。
「郁子、話がある。片づけは春江に頼んで二階の俺の部屋に来てほしい」
夕食を一緒に取ったあと膳を片付け始めると、難しい顔をした敏正さんが私を呼ぶ。
「承知しました」