Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~


ドヨッ…
綾川のベンチがどよめいているのがわかる。

「西口さん見に来てねぇ?ほらあそこ。」

「え?ウソ?」

その声に中條さんが反応した。

観客席をぱっと見て、華菜の場所をとらえた。

けど、何も言わずにそのままバッシュのひもをきゅっと締めると、アップにかかった。

試合は綾川の圧勝だった。
俺もそれなりに活躍した。
なんとなく、観客席で華菜が見てるってだけで、力が湧いてくる気がする。

華菜は試合が終わったらすぐ会場を後にしたらしく、もう観客席にはいなかった。


その次の日からも華菜は毎日、試合を見にやってきた。

「西口さんどうしたんだろ?おまえ見に来てんの?」

毎日くる華菜を見て、2年の先輩が中條さんに言ったけど

「ないよ。俺は華菜とは完全に終わってるって。」

そして立ち上がった。

「俺振られてるから。」

そしてアップに向かった中條さん。

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