あなたの左手、 私の右手。
「ほら。もう少し食べ?」
次の一口が私の口の前に用意されても、口を開けない私に「口に合わんかったか?」と心配そうな表情になる先輩。
首をぶんぶんと横に振ってから、私は先輩の方を見た。
「おいしいです・・・うれしいです。」
「ん?」
自分でも驚くほど小さい声になってしまった私は先輩の方を見る。
ちゃんと伝えたいと思った。
「うれしいです」
「よかったな。気に入ってくれてよかったわ。関西風やから」
今度は私が先輩の言葉を遮る。
「先輩の言葉も、一緒に今いてくれていることも。全部うれしいです。どきどきしますけど。」
恥ずかしくて、告げた後に黙りながら先輩が私の口元に待機させていたおかゆを自ら口に入れる。
次の一口が私の口の前に用意されても、口を開けない私に「口に合わんかったか?」と心配そうな表情になる先輩。
首をぶんぶんと横に振ってから、私は先輩の方を見た。
「おいしいです・・・うれしいです。」
「ん?」
自分でも驚くほど小さい声になってしまった私は先輩の方を見る。
ちゃんと伝えたいと思った。
「うれしいです」
「よかったな。気に入ってくれてよかったわ。関西風やから」
今度は私が先輩の言葉を遮る。
「先輩の言葉も、一緒に今いてくれていることも。全部うれしいです。どきどきしますけど。」
恥ずかしくて、告げた後に黙りながら先輩が私の口元に待機させていたおかゆを自ら口に入れる。