あなたの左手、 私の右手。
先輩は私にしっかりと休むことを何度も何度も忠告してから私の家をあとにした。
私の分も仕事をこなさないとならない先輩。
帰って支度をしてから出勤しないとならない先輩。
なのに、ぎりぎりの時間まで一緒にいてくれた。
おばあちゃんが家に帰ってくるのは夕方。
それまでにいろいろと家のことをしようとしていた私の考えに気づいている先輩は、結局おばあちゃんの汚してしまった布団も嫌な顔ひとつせず乾燥させてもとに戻してくれた。
「ゆっくり寝とけよ?無理すんなよ?何かあったら、嫌、何もなくても連絡よこせよ?わかったか?」
「はい。」
先輩が少しでも安心して仕事へ向かえるように、返事をしていると先輩は私の方に近づいた。
まだ寝ぐせ頭だ。
「その顔はわかっとらんな。」
「わかってます。大丈夫です。」
「お前の大丈夫は一番大丈夫やない。ええか?俺も一緒に背負いたいって言葉忘れんなよ?なんならまるごと赤名のことかっさらいたいくらいなんやから。」
時々先輩の言葉が、気持ちの大きさを感じさせてくれる。
私の分も仕事をこなさないとならない先輩。
帰って支度をしてから出勤しないとならない先輩。
なのに、ぎりぎりの時間まで一緒にいてくれた。
おばあちゃんが家に帰ってくるのは夕方。
それまでにいろいろと家のことをしようとしていた私の考えに気づいている先輩は、結局おばあちゃんの汚してしまった布団も嫌な顔ひとつせず乾燥させてもとに戻してくれた。
「ゆっくり寝とけよ?無理すんなよ?何かあったら、嫌、何もなくても連絡よこせよ?わかったか?」
「はい。」
先輩が少しでも安心して仕事へ向かえるように、返事をしていると先輩は私の方に近づいた。
まだ寝ぐせ頭だ。
「その顔はわかっとらんな。」
「わかってます。大丈夫です。」
「お前の大丈夫は一番大丈夫やない。ええか?俺も一緒に背負いたいって言葉忘れんなよ?なんならまるごと赤名のことかっさらいたいくらいなんやから。」
時々先輩の言葉が、気持ちの大きさを感じさせてくれる。