子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「えっ?ここ?」

促されるまま訪れたのは、妊婦と赤ちゃんのグッズを扱うお店だった。
まさかここが目的だと思わず、戸惑ってしまう。

必要なものは、できるだけ安値で良いものを見繕うつもりだった。こんな高級店のものは、とてもじゃないけど手が出せない。

私の戸惑いを気にもとめず、店内に入っていく柊也さん。

「ちょっ、ちょっと待ってよ」

「なんだ?」

やっと足を止めてくれたかと思えば、なんだかめんどくさそうな顔をされてしまう。

「なんでここに?」

「決まってるだろ?紬とちび助のものを買うためだ」

そんなこともわからないのかって顔で言われても、突然すぎて理解が追いつかない。

「わ、私、こんな高価なお店でなんて買うつもりないよ」

いや、もう店内にいるというのに、店員に聞かれたらなんとも気まずくなる会話だ。
柊也さんなんて、不機嫌そうに眉をひそめてるし。



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