子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「だ、だって、これ以上迷惑なんてかけられないから」

「迷惑?」

器用に上げた片眉が、迫力ありすぎる。

「紬、ちょっとこっち」

さすがに店内で揉めるわけにはいかないと判断したのか、柊也さんは一旦店の外に私を連れ出して、近くのベンチに座らせた。
彼が隣に座るのを待って、もう一度同じことを訴える。

「柊也さんにいろいろと買わせるわけにはいかないの!!これは私が言い出した契約だし、金品の授受は無しにしたはずでしょ?」

必死な私の言い分を聞いて、フッと笑う柊也さん。私だけ、息が上がってしまっているこの状況が、なんだか悔しい。

「紬、興奮しすぎ。ちび助がびっくりするぞ」

すっかり〝ちび助〟呼びが定着してるし……
そして、手は繋がれたままだ。



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