子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「それに……」

次第に移動していく柊也さんの唇は、とうとう私の耳元にたどり着いた。

「甘えるのは、今に始まったことじゃない」

えっ?
少しだけ体を離して見上げると、ニヤリとわっるい笑みを浮かべる柊也さんがいた。

なんで?
今、そういう流れじゃなかったよね?
浮かんでいた涙なんて、瞬時にひいた。

柊也さんは再び私の耳元に唇を寄せると、色気たっぷりに囁いた。

「ベッドの上で、散々甘えてるだろ」

顔を真っ赤にして、耳元を押さえたのは言うまでもない。

そうだった。この人はこういう人だった。

「な、なんてことを……この、エロ大魔王!!」

胸元をポカポカ叩く私を、余裕たっぷりで笑いながら迎え入れてるし。

なんか悔しい……

けど……やっぱり彼が私を気遣ってくれたことは、十分に伝わってくる。
私が落ち着いたところで、結局店内にもどることにした。





< 132 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop