子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
だがしかし……

「買いすぎ!!」

柊也さんは、あれもこれもと私用のマタニティウェアーを山ほど買い込んだわけで……

「いいじゃないか。妊婦だって、オシャレはしたいだろ?」

「そ、そうだけど……だからって、たった一時のものに、こんなにお金をかけるなんて!!」

さすが、稼いでいる人の金銭感覚は違うようだ。

「一時とは限らないだろ?いつか紬が、もう一人欲しいと思うかもしれないしな」


もう一人……

もう一人もなにも、まだ一人目だって生まれていないじゃない。


それに……

もう一人はありえない。
なにより、将来必要になってくるお金のことを考えると、無計画にもう一人だなんて言えない。

再び、そんなことを頼める人に出会えるとは思えない。

柊也さんがなにげなく放った言葉に、大いに動揺してしまう。

「ふ、二人目なんて、私にはないから。この子が無事に生まれたら……それ以上は、望みません」

「……ふうん」

柊也さんはちらっと私に視線を向けると、すぐに前を向いて興味なさそうな返事をした。

私は、今以上を望んだらだめ。
近い将来、この人の元を離れて、お腹の子と二人で生きていくんだから。











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