子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
5ヶ月に入って、やっと安定期だと少しだけホッとした。

といっても、ちゃんと生まれてくるまでなにが起こるかわからないから、常に気を遣っていることには変わらないけれど。

なんとなく続けていた基礎体温の計測も、そろそろ終わりにしようと片付けてしまった。




「紬、おいで」

そろそろ寝ようと寝室へ入ると、すでにベッドにいた柊也さんが、腕を開いて迎えてくれた。
なにげに〝おいで〟って包み込んでくれることが、私のお気に入りだったりする。

そろっと近付いていくと、私がベッドに上がるのを、手を添えて助けてくれる。

普段はエロいし、俺様だし、エロいし……
そんな柊也さんだけど、根本的に優しい人だ。

その優しさに漬け込んで、子どもができた今でも離婚の話を切り出せない。すごくずるいことをしている自覚はある。

子どもは幸せであるべきだと、常々言っている柊也さんのこと。
だからこそ、彼から離婚を言い出し辛いだろうことは想像できる。

それをわかっていて、私は甘えている。




< 134 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop