子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「どうした?紬」

何かを察したのか、柊也さんが声をかけてくる。なんて言えばいいのか……

「え、えっと……この先、どこで暮らそうかとか、将来的なことを決めないとって思ったら、時間の少なさに愕然としたというか……」

「……そうだな」

ふうと、息を吐いた柊也さんが言う。

「そのことで、近いうちに話し合わないとな」

それまでより幾分堅い声。
やっぱり、彼も別れをどうするのか、考えていたのだろう。

綾とのやり取りで、図々しくも少しだけ期待していた気持ちが、一気に沈んでいく。

ここまでしてくれる柊也さんに、これ以上甘えるのは、やっぱりだめだ。一刻も早く、動き出さないと。






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