子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「なに、これ」

「開けてみて」

促されるまま開いてみると、数種類の色とりどりのゼリーがいくつか入っていた。

「綺麗」

まるで宝石のようにキラキラ輝くゼリー。フルーツもたっぷり入っていて、すごく美味しそう。

「紬が最近、果物をよく食べたがるから、これなら日持ちもしていいかと思って」

「ありがとう」

柊也さんは、こうしてちょくちょくお土産を買ってきてくれる。それも私がポツリと呟いたものとか、じっと見ていたものなんかを、敏感に察知して。
思わず、笑みが浮かぶ。

「紬」

ふわっと抱きしめてくれる柊也さん。
なんの前触れもなく自然に抱きしめてくるんだけど、いつものこととなると、それにも慣れてきた。

思わず胸元に頭をもたれかけさせて目を閉じた時、違和感にピクリとした。

「紬?」

私の体がわずかに強張ったことに気付いたのか、柊也さんが顔を覗き込んでくる。

「どうかしたか?」

「な、なんでもないよ」

「そうか?」

疑わしそうに見てくる彼を、距離をとってかわす。


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