子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「何か、あったのか?」

本当のことなんて、言えるはずがない。

今夜は誰とすごしていたの?
私のことをどう思っているの?
柊也さんのことが好きだから、ずっと一緒にいたい。

何一つ、言えるわけがない。
その代わりに……

「動いたの」

頭を撫でながら、しっかりと私と目を合わせてくる柊也さん。一言も聞き洩らさないという様子で、私の言葉をキャッチしてくれる。

「ちび助か?」

コクリと頷くと、柊也さんも隣に潜り込んできた。横向きにしか寝られなくなってきた私を、後ろから抱きしめて、その手をお腹に当ててきた。すごく温かくて、それだけでホッとしてしまう。

「ちび助、もう一回動いてみろ」

私の髪に顔を埋めながら囁かれ、ドキリとする。
こういう言動を、拒むことなんてできない。
どんな現実が待っていようと、今ある幸せは、少しも逃したくない。

そのまましばらく待ってみるも、再び動く気配はない。そうなってくると、さっきのは本当に胎動だったのかも自信がなくなってくる。



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