子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「大丈夫?」

「うん。ちょっと張っちゃって……」

「最近、よく張るって言ってたわね?紬ちゃん。今日は時間があるから、病院へ行くわよ。私が付き添うから」

私の返事も待たないで、伯母は荷物をまとめ始めた。
社内にいた山岸さんに後のことを託すと、私と共に、呼んでおいたタクシーに乗り込んだ。



「ちょっと無理しちゃってるかな?このまま陣痛が付くのは避けたいわね」

「え?」

まだ8ヶ月に入ったばかりだ。
予想外の医師の言葉に、途端に怖くなってくる。

「張り止めの薬を出しておきます。安静に過ごしてください。治らない場合は、入院になりますからね」

念押すように言われてしまった。

ここまで順調にきたマタニティーライフだっただけに、すごくショックだ。

私が、何かいけないことをしちゃったのだろうか?
一人だからって、食事がいい加減すぎた?
そろそろ休みに入ったらって繰り返し言われてたのに、仕事を続けていたから?
マイナスなことばかり考えてたから?

会計を待つ間、不意に涙が溢れてきた。
それに気付いた伯母は、私の頭を抱き寄せて、ギュッと抱きしめてくれた。



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