子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「紬ちゃんは、今日から産休に入ってもらうわよ」

昨夜も言われたけれど、今朝もう一度、伯母が念を押すように言ってきた。もちろん従うつもりだ。

「会社のことは心配ないから。紬ちゃんが戻ってくるまでの間ぐらい、私がちゃんとしておくから」

ついちょっと前まで社長をしていたのは伯母だ。彼女に会社を任せることには、なんの心配もない。

「うん。お願いします」

下げた頭を優しく撫でられて、思わず笑みを浮かべた。

「そうそう。そういう顔でいなくちゃね。赤ちゃんは敏感なのよ。ママはいつでも笑顔でいないとね」

「うん」

「紬ちゃん、今日はどうするの?」

「いろいろやることもあるから、もう少ししたらタクシーで帰るね」

「そう。わかったわ。でも、動き回ってちゃダメよ。安静にしていること!!」

「もちろん」

「何かあった時は、遠慮なく連絡するのよ」

「うん。ありがとう」

伯母を見送ると、早速荷物をまとめてタクシーに乗り込んだ。

柊也さんは、今夜も遅いのだろうか?いい加減、ちゃんと話をしないといけない。
その準備と覚悟を決めるために、二人で暮らすマンションへ向かった。






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