子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「本当は……妊娠がわかったところで、目的の半分は達成できたんだから、別れを切り出さなきゃって思ってた。ずっとそのことで悩んでた。
でも……柊也さんが優しいから、つい甘えちゃって。ここまでずるずるきちゃったの。ごめんなさい」

気まずさもあって、下げた頭を上げることができない。
こんなことを言われて、彼は一体どう思っただろうか。ずるい女だって思われてしまっただろうか?重いって思われただろうか?


「紬は……鈍感なんだな」

「は?」

この場面で言うことかと、気まずさも一瞬で吹き飛んで、ジロリと見上げた。こんなにも悩んできたのに、鈍感ってなんだ。

そう思ったけれど、見上げた先にはどこまでも甘く、愛しくて仕方がないとでも言うように目を細めて私を見つめる柊也さんがいた。

そんな視線を向けられるなんて、状況が飲み込めず、混乱してしまう。

「好きでもない女と、ただゴム無しでヤレるってだけで、結婚までするかよ。ていうか、まずもって、どうでもいいヤツを自宅に招くわけがない」

「え?」

「まだわかんねえの?やっぱり、紬は鈍感だな。それも、超が付くレベルの」

「なっ……」

どうして私はここまで言われなきゃならないのだろうか……

「俺ははじめから、紬のことが好きなんだよ」

…………は?

なんとか〝は?〟は口の中に留めた。

でも……最初から? 


確かに、コアクリエイトに行くようになって以来、彼とのやり取りを通して、気に入られてるんだろうなあとは思っていたけれど……



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