子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「し、幸せだったよ。だって、柊也さんはまるで本当の恋人みたいに優しくしてくれたし」

「恋人じゃなくて、夫婦だろ?少なくとも、俺にとって紬は、最初から最愛の奥さんだった」

そんな……
まさか最初からそんなふうに思われてるなんて、知らなかった。てっきり最初は、ヤリたいだけなのかと……

「おい、紬!!俺はなんでもかんでもヤレればいいってわけじゃないぞ。
紬だからだよ。紬だから優しくしたいって思うし、紬だからヤレるだけヤリたいと思う」

やたら真剣な顔をして言い切ってるけど……
冷静に聞けば、言ってることはハレンチなことこの上ない。
こっちが恥ずかしくなるわ!!

真っ赤な顔を隠すように俯くも、このエロ大魔王様が許すはずもなく……

「紬、俺を見ろよ」

顎に手を添えて、くいっと上向きにされてしまう。

「紬は……俺のことを、少しでも好きでいてくれたか?」

言ってもいいのだろうか?私の本当の気持ちを。
信じてもいいのだろうか……

「なあ、紬。答えろよ」

私の首筋に顔を埋め、くちびるで素肌を掠めながら囁いてくる。

ああ、身に覚えがあるわ。
初めて二人で迎えた朝、こうやってどんどん攻められたっけ。

「なあ」

柊也さんはあの時と同じように、首元や耳朶を甘噛みをしては啄むように口付けてくる。
こんな状況だというのに、背中がゾクゾクしてくる。

「紬、なあって」

彼の吐息が肌を掠めるだけで、ぶるりと震えてしまう。


だめだ。降参だ。


「……好きだよ。柊也さんのことが大好き」

その瞬間、柊也さんの腕の中に抱きしめられていた。



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