子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「なあ、紬。これからも俺の隣にいてくれよ。一人で子どもを育てるなんて言うなよ」

懇願するように訴えてくる柊也さんの声に、ずっと堪えていた涙が滲んでくる。この人に、縋ってもいいのだろうか。甘えても許されるのだろうか。

「二人ともまとめて、俺が幸せにするから」

すぐに答えられない私に、焦れたように「なあ」と重ねてくる。

「ほ、本当に……いいの?」

「あたりまえだろ。紬は何をそんなに遠慮してるんだ?」

「だって……柊也さんが私を好きでいてくれたことはわかったけど……だけど、出会って間もないのに、本当に子どもまで欲しいって思ってた?子どものことは、私のわがままでしかないのに」

「あのなあ、紬。好きなやつとの間にできた子どもだぞ?嬉しくないわけがないだろうが。嫌なら作ってねえよ」

「本当に?」

「ああ」

その言葉を、本当に信じてもいいのだろうか……

柊也さんの妻として、問い詰めてもいいのだろうか……


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