子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「香水のにおいは、本当によくわからないけど……もちろん、由希以外の女と接触した覚えは全くない。それに、女のいるような店には、接待でも行ってない。
つくとしたら……やっぱりあいつかな。秘書みたいなこともしてもらったから、ジャケットを持ってもらったとか、そんなことだと思う。
それから、ワイシャツのファンデーションだっけ?それも、多分あいつしかないな。忙しないやつで、躓いて倒れ込んでくるなんて、日常茶飯事なやつだから。何度か受け止めたし、その時だと思う。
って、俺、なんの気遣いもなかったな。汚れたワイシャツを見た紬の気持ちを、考えもしなかったのはごめん」

「ううん。話してくれてありがとう。ちゃんと納得したから」

柊也さんは、やっとホッとした顔をした。

でも……まだある。
この際だから、不安材料はなくしておきたい。問い詰めても許されるはず。

「じゃあ、ボディーソープのにおいは?」

「そ、それは……」

せっかく落ち着いたのに、ここにきて狼狽出す柊也さんに、再び嫌な気持ちが湧いてくる。

「それは、私の気のせいだって言うの?それとも、本当に他の女のところでって言うの?」

思わず責めるような口調になってしまうけれど、止められそうにない。
わかってる。見たこともない、いるかもわからない女性に嫉妬してるって。

「ち、違うって。そ、その……言わなきゃダメか?」

「当然。むしろ、そこが一番悲しかったんだから」

「……だよなあ……」

往生際が悪い!!
まだ抵抗を見せる柊也さんを、ジロリと睨む。


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